「俺はさぁ、まだ結局、篤が
 中村を想う気持ちには勝ててないんだ。

 だからまだ、俺は・・・」


「佐々木の言いたいことは分かるよ。
 でもさ、人が人を想う気持ちに
 勝ち負けなんてあるわけ?

 お前を好きなまりちゃんとお前で
 幸せになれば、それは篤君が
 望んだ形なんじゃないの?

 まりちゃんを振ったお前を怒ったんじゃなくて
 気を遣ったお前を怒ったんだろ?

 それって、そういうことじゃないわけ?」



俺はいつになく熱い男になってた。



篤くんにとって親友の佐々木は
付き合いは短くても俺にとっても
親友なんだ。


「ありがとう・・・」


佐々木はそれだけ言った。



男2人で熱く語る夏休みの思い出。
最高じゃん!!