「・・・・・お、お気を付けて。」






かつて信長親分が恐れ、
お頭が尊敬し、
家康のガキが憧れた玉山一島が、

約400年振りに槍を握って、
もののけに立ち向かっていった。


やっぱりこの人は・・普段は虫も殺せないような顔をしてるくせに、戦をする時の表情は鬼だ。



人間には決して聞こえていないと思うけど、

耳をつんざく断末魔が周りに響き、赤ちゃんを覆っていた靄がだんだんと消えていった。




第7話 完