「それでフトシ君はどうだったの!?」


キララへの板チョコ作戦が成功して、ホクホク顔の坂田氏が僕に話を振ってきた。


「うんヒトミにちゃんと・・・。」




「・・・あ!ちょっとマスター!
またフトシ君だけ柿ピー2つも!

絶対わざとでしょ?
小生達にもちょーだいよ。」


「・・・すみません・・・
お一人様お一つですので・・。」




「坂田氏、大人げないよ。
ほら僕のあげるから。」


コーヒーを頼むとマスターはいつもおまけで、

手のひらサイズの小包に入った柿ピーを1つくれる。


ただ、坂田氏が指摘したように何故かいつも僕には2つくれていた。


まぁたかが柿ピーなんで1つだろうが2つだろうがいいんだけど。


話が遮られたのでその後はヒトミへの愛をたっぷり語らせてもらい、

美味しくないコーヒーを飲み干した。





第4話 完