囚われの女神は焔と共に。


「お···ちつけっ···おち··つ··けっ」


何度自分の胸を叩いて落ち着こうとしても、焦りは収まらない。


キーンッ


頭も割れるように痛い。


声にならない痛みに襲われる。


目の前の壁に思い切り倒れ込んだ。


立ち上がろうとしても、足が震えて立てない。


自分の惨めさに涙が出そう。


『···れ··が····の痛···』


ビクッ


体が石みたいに固まって動かない。


思い通りにいかない自分の体に苛立つ。


違う。


「···違う、違う!!!!」


悔しさと苦しみが込められた拳。


赤くなってジンジンするぐらいに壁を殴った。


『お前は一生一人なんだよ、誰も助けてくれない』


「うるさいっ···うるさいうるさい!」


抑えきれない憎しみが、体中から溢れ出て止まらない。


「···お願い、誰かっ···。たっ···すけ·て···、あかね兄···、いやああああああ!」