囚われの女神は焔と共に。


日頃の寝不足からなのか。


雨に当たっていたからなのか。


分からないけどスッと体から力が抜ける。


膝から崩れ落ちかけたとき、男が受け止めてくれた。


私を包むように抱きしめる。


あったかい。


「初···対面に·そんな··こ·とす··る··?」


思いっきり無視されたんだけど。


冷たいやつ、と心の中はすごく冷静な私。


あれ、傘は?


頭を動かさないで探すと、さっきまでこの男がいた場所に転がってた。


セットされていた髪の毛が強い雨でどんどん濡れていく。


服も一気にびしょびしょ。


「···濡れちゃ·うっからっ、早く··傘···」


「お前、今人の心配してんじゃねえ」