囚われの女神は焔と共に。


耳を澄ますと聞こえてくる、みんなの声。


『ははっ、そうだな。おっしゃる通り!』


『またみんなで行く?RenmA。って近場で悪いけど』


『おいおい、練磨さんに怒られるぞ』


『めちゃくちゃおいしいじゃん、あそこ。実際近場とか関係ないし』


『まじで怒られたらお前のせいにするからな』


『俺は知らない。お前らが責任とってね。つかさも一緒に行こ』


『ふふっ、もちろん!』


『は!?まじ最低じゃねえのお前。ありえねー、総長は絶対だからってよー』


きっと、私にしか聞こえない。


思い出の場所。


思い出の香り。


思い出の会話。


ここは騒がしい繁華街から離れたところにあるから静かだ。


だから、みんなの声しか聞こえない。