囚われの女神は焔と共に。


音を立てて崩れていくのを黙って見ていた。


完璧に動かなくなるまでが長い。


その間靴の底を地面に擦り付けたり、下がった靴下を上げて揃えたり。


しばらくして、ここはまた静寂に包まれた。


大人しくなったダンボールの山。


あんなに高かったのに、呆気なく崩れて私の足元まで。


やっと崩せたのに全然面白くない。


なんか、どうでもよくなっちゃった。


とは言え、ここまでダンボールを積み上げた人に申し訳なく思う。


でも元に戻そうとまでは思わなくて、もう一度金網の壁の方を向いた。


「ふう···」


深く深呼吸をして、


ギギー


錆びた金網のドアを開ける。


人間が嫌いな高い音が響く。