囚われの女神は焔と共に。


くれた時のことを思い出して、ふふっと口から笑い声が漏れる。


ニットのボタンを止めながら無意識に上を見上げると、時計の針がちょうど八時半を指していた。


「あー結構ぎりぎり」


そう言いながらガサガサとスクールバッグを探す。


「どこだっけなあ?」


若干楽しみながら。


今日は月曜日。


金曜日、どこか分からないところにバッグを隠しておけば宝探しを楽しめたのに。


「···私のばか」


案外分かりやすい所に見つかって落ち込む。


月曜日唯一の楽しみは呆気なく終わってしまった。


さっき上がった口角も一気に下がる。


土日を挟んだ月曜日は憂鬱だ。


なんとなく行く気が出ない。


とか言いつつ遅刻したことはないけど。