囚われの女神は焔と共に。


自分から寝転がった覚えのないベッドからぼんやりとした意識で立ち上がる。


時計を見ると午前三時半。


おぼつかない足取りで洗面所へ向かった。


このフラフラした体と気持ちは、寝不足からきているのかどうかも分からない。


生活感のない質素な部屋を出て、汚れ一つない鏡をのぞく。


少し大きめの黒いパジャマを着た、色のない顔をした女。


映ってるのが私だ。


お世辞でも健康とは言えない。


いつも濃いめのリップを塗って隠す。


大きなくっきり二重と右目にある涙ボクロ。


血色は悪いけど形の整った唇、全部親譲り。