熱を測ってみても熱はないようだった!
そりゃそうだよね!

私の腕には解熱されたであろう点滴が繋がれてた。

「ねぇ海斗。点滴刺さってるとこなんか痛い。」

「まじ!?血管外れたかな。ちょっともう一度刺し直してもいいか?」

「えぇ。やだよぉ。」

「ごめんなー。すぐ終わるから。」

そう言って点滴の針を一度抜いてくれた。

そしてまた駆血帯を巻いて血管を見始めた海斗はアルコールで腕に消毒をした。

「ちょっとチクってするからなー。」
もーこんな事になるなら言わなきゃ良かった。

「いたいーっ!!海斗っ」
思わず溢れ出す涙。
「もーこれで終わりだからっ!」
そう言って再び点滴を流すと私の涙を拭ってくれた。