「そりゃそうよ。あんたのためにカカオをたっぷり入れて、砂糖少なめだもの。本当はキムチを考えたけど……これでも手作りチョコよ?」


そう……翔夢には甘さ控えめのビターチョコ。

これでも愛情込めて作ったつもりよ!?


「うぅ……苦いけど……美織様からのチョコだから嬉しいや」

「当然よ‼さっ、帰るわよ‼」

「あ、待ってよ美織様~」

私と翔夢には、これくらいがちょうどいいの。


まあ、喜んで受け取ってくれたことには感謝するわ。


翔夢と美織には、まだまだほろ苦くてビターな関係なのでした……。


〖END〗