君は僕のペット

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「 前髪巻いて正解だね!
みんな大森さんの話してる 」



私にしか聞こえない声で呟いて彼に頭を撫でられる。

中村くんって頭撫でるの好きなのかな?なんて考えていたらクラスの男子が口を開いた。









「 大森ってそんな顔してたんだな 」



「 何、可愛いって?手出したら潰すよ?」





予鈴が鳴り中村くんは「 また来るね。」そう言って自分のクラスに戻った。






それ以来、中村くんが私の前に現れることはなかった。




あの日から2ヶ月が経ち私は進級し2年生になった。








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