君は僕のペット

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「 お兄、雪ちゃん起きて!」



朝、直くんの元気な声ととも目が覚めた。


すぐ近くで寝ていた中村くんもだるそうに目をこすりながら体を起こした。





パンを貰って制服に身を包んで

今日からまたいつも通りの生活が始まる。




「 待って、それで学校行くの?」

「 これがいつも通りだけど… 」




つま先から頭まで一通り私を見た後
顎に手を当てながら



「 いや、流石にそれはないな。なおー!前髪巻いてやって 」


「 …?」




洗面所に誘導され鏡の前に立たされ直くんが私の前髪に触れる。



「 前髪目にかかるんだったら巻いたほうが絶対いいよ 」



よし、終わり!と両肩をトンと叩かれふと鏡に映った自分を見ると全くの別人で

視界が明るくなった。







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