君は僕のペット


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そうギリギリ聞こえるくらいの声で呟いて、
立ち上がり私を後ろから包み込んだ。



「 えっ、 」



全く状況が読めずただただ固まってしまう、
数メートル先に居る西山くんの顔だけが見え彼もすごい驚いた顔で私たちを見ていた。




あ、そっか情緒不安定だからか。と思い出し少し早まった鼓動に全く気付かずに
巻きついている腕に優しく手を置いた。



「 俺もだよ。 」



「 え、なに? 」



何もない。とくすりと笑って私に巻きついた手を解きドアの方に向かう彼。




俺もだよ…?好き、なのが?



「 お前ら付き合ってないのに…! 」


「 俺の心はズタボロ。 」







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