君は僕のペット

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最近君は俺の言うことを聞いて目にかかるくらいの前髪をピンで留めるか巻いている。



そのせいだからなのか、




「 大森さん重いでしょ、手伝うよ! 」

「 あ、ありがとっ 」




彼女に話しかける人が多くなってきた気がする。



本人も本人でなんか嬉しそうだし、笑顔だし。





「 顔怖いんだけど 」


「 ん〜 」



机に突っ伏し、目だけ腕から出してあの2人に目を向けて視界に入れる。




そりゃあ、あんなに可愛かったら誰も放っておかないと思うけど、可愛くなったのは俺が前髪上げろって言ってるからだし。




資料を持った2人が教室から出て行くのを見送って後ろの席の想太に顔を向けた。




「 俺から行かなきゃ向こうからは来てくれない。」


「 猫ちゃん手懐けるの難しそう 」









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