コトを終えると辺りは真っ暗になっていた。


「今日はもう暗いし送って行くよ」

「‥いいよ、1人で大丈夫だから!」

「いやでも暗いし‥」

「ほんと大丈夫だって!私の都合で呼んじゃったの申し訳ないし、1人で帰れるよ?」

「‥あーじゃあ分かった!なんかあったらすぐ電話しろよ!」

そう言ってまた前みたいにお互い別の方向に帰っていった。




‥久野くんに送ってもらわなかったのは、もしかしたらりゅうちゃんに遭遇する可能性を避けるためだった。


‥絶対知られるわけにはいかない‥知られたくない‥いつも私の味方だったりゅうちゃんに軽蔑されたくない、嫌われたくない‥


自分のしてる行動なのに、隠すなんて変だよね‥


でもあの頃は自分でもコントロールできなかったんだ‥。








そして次の日からはまた普通に学校が始まった。



いつもと変わらないりゅうちゃんとの朝の通学路。


私は昨日のホテルでのことなんてまるでなかったかのように振る舞う。

でもやっぱり腰のふとした瞬間の痛みとか下半身の違和感が昨日のことを現実だと私に語りかける。