無理やり呼び出したら不意打ちのキス。
怒りが一気に鎮静する威力……
何も言えなくなるし挑発的な眼差しが俺を獣にする。



やっぱり俺の手元に置いておかないとダメだな紗和は。
離れたらろくな事ねぇな。
俺を殺すも生かすも紗和次第。
完全に手のひらで転がされてる。
それでも溺れるくらい惚れてしまってんだよな……




って、、、



何で圭介の恋愛ごときに振り回されてんだよ、紗和は。
姉貴に惚れたってマジかよ。
ま、紗和から身を引いたんならこれでひと安心だけど。



通い続けて記憶に残した方が良い…か。
圭介の得意分野じゃねぇか。
俺ならそんな回りくどいやり方は性に合わないから真っ向勝負だけどな。



そんなの出逢った瞬間にわかってんだよ。
絶対俺の女にする、絶対惚れさせるって。
自分の方が惚れて何も手につかなくなるって事だけは想定外だったけど。




惚れて惚れて惚れまくった結果、通ってるのは俺の方。
紗和の部屋で押し倒してる。
「ちょっと…!」って拒んでくるけどそんなホットパンツ履くなんて誘ってるようなもんだろ?
あ、でもTシャツにスウェットだとしても…襲っちゃうかな。



調理師免許も栄養士免許も持ってるってどんだけ免許持ってんだよ。
クソ美味いご飯作りやがって、最高の女だな!
「便利屋だからね〜」とか言う横顔がまた可愛いんだ。



お風呂上がり、お互いの髪をドライヤーで乾かす。
最初は恥ずかしがってたスッピンも見せてくれるようになった。
全然可愛いし、何なら休みの日はスッピンで居てもらいたいくらい。