試合会場
「全く~修平、大事な日に遅刻するなよ、お母さん夜勤だったら一言起こしてって連絡しろよな」
「悪い、寝つけなくて、でも遅れたからいいことあった、拓海聞いて」
朝の出来事を柔軟をしながら拓海に話す
「そっか、よかったな、じゃあ活躍しないとな」
修平は頷いた
9時女子三人集合していた
「自分の試合じゃないのに緊張するのは何故?」
美香が言う
「きゃー、八塚くん」
「修平くーん」
選手が出てきてファンから声援がかかる
「どした?優佳、ぼーっとして、負けずに応援しないと」
「すごいファンの子いっぱい、なんで私なんだろ?」
「八塚くんはああいう子はだめなんじゃない?最初あれだけ恥ずかしそうに話してたし」
「あたしは最初の恥ずかしそうってのはわからないけど、周りの声援は集中しすぎてあまり本人は耳に入ってない気がする」
「実はね朝、偶然会ったんだ、寝坊しててあまり話せなかったけど、バレーの時は堂々としてるの、制服の時はおどおどしてるの、そのギャップが私の頭の中を混乱させてて……うまく言えないんだけど」
「もう優佳、好きじゃんそれって」
「そうそう、気になるってことじゃん」
「……そっかな」
野田工業は優勝した
「やっぱ八塚くんすごいわ」
「ねー、優佳、惚れ直したでしょ?」
「美香、私はセッターの子可愛いと思ったんだけど」
「うん、梓、わかる」
二人は他のファンを見つけたようだ
(こんな観客入って、学校応援もすごくて私なんか目にはいらないよね……拓海が言ってたように上手かったし、かっこいいけど……どれが本当の八塚くん?)
「二人とも付き合ってくれてありがと、帰ろうか?」
「ううん、全然いいけど声かけて帰らないの?」
「うん、いい」
三人は帰っていった
夜、修平から電話がかかる
「今、大丈夫?」
「うん、優勝おめでとう!すごい活躍だった」
「ありがとう、観客席探したんだけどちょっとわからなかった」
(電話はちゃんと話せるんだ(笑))
「春高いけるってすごいね、今日の試合より、もっと迫力あるんだろうな」
「うん、ベスト8くらいには残りたいけど」
「なんか別世界の人って思っちゃった、声援すごいし、ファンもたくさんいて、あたしなんかその人達の本気の応援に負けちゃうよ」
「えっ、別世界って?」
「あたしね、友達に去年のバレマガもらって毎日みてる、凄い本もかっこいいよ、ファンとして応援しようかな、八塚くんの側に私はいないほうがいいんじゃないかって」
「何をいってるのかよくわかんない」
修平………小声で言う
「今は……バレーが大事な気がする、友達として……」
「待って、確かに大事だけど……いや、電話で話すことじゃない、会ってほしい」
「練習で会えないでしょ?」
「明日……明日はストレッチだけだから早く終わるから駅についたら連絡ほしい」
(確かに電話じゃね)
「わかった」



