「声でかいよ、修平が起きる」
「マジで修平とつきあってんの?」
「うん」
「いつから?こいつ工業だろ?」
「二年の秋に告白されたの、駅で見てましたって感じ」
「お前……こきつかってないだろうな」
「そんな暇ありません、あまり会えないし」
「お前と修平がねー」
兄はニヤニヤしながら自分の部屋に上がっていった
「優……佳」
「あっ、起きた?朝自分で熱あるのわからなかったの?」
「寝てないからしんどいと思ってた」
「何で寝れなかったの?昨日練習試合だったでしょ、疲れすぎた?」
「怒らない?」
「それは聞いてみないと」
修平は優佳から目をそらす
「優佳が男といるのを駅で見た……から」
「昨日?打ち上げって言ってたでしょ、男子も一緒だったし、梓もいたよ」
「……頭くしゃって」
「あー、あの時は梓はトイレに行ってた」
「二人で楽しそうにみえて色々考えちゃって、俺が会えないから……俺、重い?」
ぐすっ、鼻をすする
(また、泣いてる)
「泣かないの!」
「うん……」
「心配なら昨日電話くれればよかったのに」
「迷った」
「疲れてるから余計悪いほうに考えるんだよ、とりあえず薬飲もう、起きて」
修平は身体を起こす
「お昼は?」
「パン」
優佳は修平の鞄からパンを出す
「はい、食べて薬飲む」
「うん」
修平はおとなしくパンを食べていた
(昨日……見られてたんだ)
『俺、木下のこと好きだった、八塚より早く告白してたら付き合えてたかなー』
『それは……わからないけど嫌いではないよ、でも今は修平が好き、ごめんね』
『うん、ありがとう、スッキリした。これからも友達でいてくれよな』
『うん』
「おっ、修平起きたか?」
「和真さん、えっ、和真さんて優佳のお兄ちゃん?」
「うん」
「航平に電話しといたから法事の帰りに寄るって、それまで休んでろ」
「はい、すみません」
夜、修平の家族が迎えにくる、両家はあいさつを交わした
次の日
''今日休むことにした、熱は下がったよ、足の大事をとってね、退屈なんだー昼から来て、住所送るよ''
''わかった''
「お兄ちゃん、何時にでるの?」
「一時」
兄が出掛けていく
「あたしもちょっと出てくる」
修平の家につく
(ここだ)
ピンポーン
「はい」
修平が出てくる
「迷わずこれた?」
「うん」
二人は二階へあがる
「飲み物もってくる」
修平は下におりる、優佳は部屋を見渡した
(男の子の部屋だー、かわいいものがない、すごいトロフィーの数だ)
修平が部屋に入ってくる
「すごい賞状とトロフィーがいっぱいだね」
「でも、バレーはないよ」
「本当だ……空手?」
「そう、空手やってた、バレーは中学からだしバレーって団体だから賞状は学校」



