ユニフォームで豹変する彼



夕方になる

「寒くなってきたな、撤収するか」

みんなで駅に向かう

「今日は楽しかった、ありがとう」

女子はお礼を言う

「こちらこそ、急でごめんね、休みがあまりないもので」

「こっちも楽しかったよ、ありがとう」

「優佳、送るよ」

「反対方向でしょ」

「でも」

「拓海いるし大丈夫、帰ってゆっくり休んで、夜電話するから」

「うん」

みんなは解散する

「二人で帰ればいいのに」

拓海が声かける

「いいの、電車代もったいない」




相変わらず部活に忙しい中、三年に進級する
朝、優佳は梓とホームに立っていた

「新聞みたよ、八塚、全日本入りかって記事」

「まだ決定じゃないらしいよ」

「会えてる?」

「春休み練習が一度早く終わった日に少し会ったかな」

「忙しいね」

「7時まで練習だとやっぱね、もうご飯の時間でしょ」

「真面目ー」

「うん、会うと無理して会っちゃうから」



4月下旬、総体地区予選
優佳達は敗退、部活引退となる、野田工業は優勝して県大会へ



「おめでとう」

「ありがとう」

「出番なかったね、さすが」

「県大会は三年だから全部出ると思うよ」

「見に行くよ」

「ゴールデンウィーク、早く帰れる日があれば会おう」

「うん、あっ3日はバレー部の打ち上げだから駄目よ」

「わかった」



5月3日練習試合の帰りに修平は電車から外をぼーっと見ていると優佳がホームにいた

(えっ、優佳が男といる、今日3日か、男バレの奴かな)

優佳は男子に頭を触られて笑っていた

修平は携帯を出す

(……俺が会えてないのに、束縛するのもな)

携帯をしまった

(優佳……)



次の日の練習

(昨日、電話できなかった、あのあとどうなったんだろ)

修平はぼーっとしていた

「修平!危ない」

修平、ボールを踏んでこける

「邪魔だ!コートから出ろ」

先生はノックの手を止めずに叫ぶ

後輩にひっぱられてコートから出された

「修平何ぼーっとしてたんだよ、マネージャー、氷」

「はい」

氷のうを持ってきて足にあてる

「昨日の疲れか?」

「ちょっと寝不足……なのかな」

「今日は帰れ、無理するな」

「キヨ……悪い」

「私ついていきましょうか?」

「じゃあ、頼む」

「一人で帰れるよ、軽い捻挫くらい」

「荷物持ちしますから」

修平はおじぎをして体育館をでる
着替えて部室をでるとマネージャーが待っていた

(はぁ……………)

修平は少しびっこをひきながら歩いて学校を出る
部活の鞄はマネージャーが持ち

「先輩!前」

電柱が目の前にあった

「あっ……」

「危ないですよ」

マネージャーに腕を組まれる

「電車ですよね?」

「うん」

修平は優佳の駅で無意識に降りた

(優佳に会いたい)

携帯を出した

''今、どこ?''
''家だよ、今、部活中でしょ?''
''行く、今駅''

(珍しいな、電話が多いのに)