翌朝、激しい後悔と自己嫌悪から止まらぬ涙で、眠れぬ夜を過ごしていたはずの私は、はっと目を覚ました。泣き疲れていつの間にか眠ってるなんて、思春期の女の子じゃあるまいし・・・。


自分をそう責めながら、慌てて居間に駆け込んでみれば、やはりもぬけの殻。朝ご飯、ちゃんと食べたのかな・・・。


なんにしても、いない以上、どうしようもない。シャワ-を浴び、身支度を整えると私は家を出る。


いつもと変わらぬ通勤ル-ト、しかし私の心はそこにはなかった。どうしたらいいのか、どうしたらもう1度夫に向き合ってもらえるのか、このまま話も聞いてもらえないまま本当に離婚になってしまうなんて、考えたくもなかった。


今更何を言ってるんだと思われても仕方ない。だけど、私は夫を愛してる、嘘じゃない・・・。