目が覚めるとミサの顔が目の前にあった。

「…うわ!み、ミサ!?」

「あっはっは!おもしろーい!」

お腹を抱えてミサはケラケラと笑っている。

ベッドから降りて、身支度を整える。

「笑いごとじゃないよ…起きて早々に顔が目の前にあるのはびっくりするよ…」

でもなんでミサがここにいるんだろう…。

「ねぇ、ミサ。何か用事あってきたの?」

「あ、そうだった。はい、これ!」

渡されたものの中身を確認してみると…バケット?

「これね、うちの新作なんだー」

新作…なるほど…。感想聞きたいってわけか。

ミサの家はパン屋。案外人気だ。

死神でも睡眠も食事も大事だもんね…。

「ありがとう、いただくよ」