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その日の夜、彼に貰った写真を見ながら
花言葉を思い出していた。

1番最初に買った ピンクのチューリップは…
『愛の芽生え』

アザレア『恋の喜び』

ナズナ『あなたに私の全てを捧げます』

ペンステモン『あなたに見惚れています』

ひまわり『あなただけを見つめる』

紫色のパンジー
『あなたのことで頭がいっぱい』

ポインセチア『幸運を祈る』

ピンク色のコチョウラン
『あなたを愛しています』

そして、ワスレナグサ
『真実の愛、私を忘れないで』


恋愛に関することばかりだ。

もしかして、私への想い……?

あの日のペンダントも?

「私を忘れないで」って……

もう、お店には来れないってことなの?

どうして? 楽しみにしてたのに。

自然と涙が溢れてきて、私の頬を濡らしていく。

名前すらわからないけど、それでも彼がお店に来てくれるだけですごく嬉しくて、ドキドキして……少しの時間でも幸せだった。

私はいつの間にか、あの人に惹かれていたんだ。

この胸のときめきは「好き」って意味だったんだね……