羊かぶり☆ベイベー


尚も安堵の表情で居る彼に、私は言った。



『私、大丈夫だから。そんなに心配そうな顔しないで』



やめてよ、いつまでもそんな顔で居るの。

安堵の次は、少し嬉しそうにしている。

彼にとって、私は都合がいいから、そんな顔ばかりするの?

この人は私に対して、興味があるのかすらも、言葉にしてくれないからわからない。

ちゃんと本心を口から出して、たまには安心させてよ。

一体、私に何を期待しているの。

こんなことなら、貴方の方も気づいておくべきだった。

私たちはお互いに共感し合えないことくらいは。