尚も安堵の表情で居る彼に、私は言った。 『私、大丈夫だから。そんなに心配そうな顔しないで』 やめてよ、いつまでもそんな顔で居るの。 安堵の次は、少し嬉しそうにしている。 彼にとって、私は都合がいいから、そんな顔ばかりするの? この人は私に対して、興味があるのかすらも、言葉にしてくれないからわからない。 ちゃんと本心を口から出して、たまには安心させてよ。 一体、私に何を期待しているの。 こんなことなら、貴方の方も気づいておくべきだった。 私たちはお互いに共感し合えないことくらいは。