「嫉妬や束縛は見苦しいよ、って黒瀬に伝えておいて」
自分への戒めとして、彼女から黒瀬へ忠告するように伝える。
「分かりました。伝えておきます」
どうして、こういうところは素直なのか。
黒瀬の彼女だから苛めたくなるのか。
それとも、反応が見たいから悪戯したくなるのか。
……おそらくは両方だ。
「あー、僕もいっそ事務所移籍しようかなー。そしたら、君と一つ屋根の下だよね」
「一つ屋根の下……? あ、もしかして寮のことですか。それなら、閉鎖されました」
「は? どうして」
「えっと、その……。私も、黒瀬先輩も寮を出たので」
「……まさか、同棲。なんて、言わないよね?」



