「ちなみに、緑川も芸名だから」
「……ええ!? ウグイスって本名じゃないんですか」
「確かにウグイスっていう名前の人もいるかもしれないが、あいつのは芸名」
「知らなかった……」
二回目の驚愕の事実。ウグイス先輩も芸名だったとは、まさに青天の霹靂。
「それ、二回目」
黒瀬は微笑しならが、指摘する。
作戦を決行しようして、黒瀬に声をかけたものの、ゆらぎは彼の話に、すっかり流されていた。
「だめ?」
耳元で囁かれ、感情が揺れる。
黒瀬の声は本職にしているだけあって、一瞬で些末な考えが、全て吹き飛んでしまうほどの威力があった。



