「トワイライト……」
「そう。いい名前でしょ。two light《ツー ライト》って、意味が込められている。君たち二人が、光のように輝くように。そして、黄昏時の明日に踏み出せるように」
契約書を握り締めたまま、黒瀬は立ち尽くす。
田中社長は何もしていなかったわけではなかった。全てはこの日の為に、着実に準備を進めていたのだ。
胸が熱くなり、込み上げる感情に、少しでも気を抜いてしまえば、涙が零れそうになる。
不貞腐れ、自暴自棄になっていた自分とは違う。
「さあ、第二幕の幕開けだよ。黒瀬くん。そして。白石護改め、夏川ゆらぎさん。準備はいいかい。これから、忙しくなるよー」
「はい。よろしくお願いします」
黒瀬とゆらぎは声を合わせ、深々と一礼をした。



