「話し合いは出来たかな」 「ああ。新しい事務所に入る」 社長室での話し合いが再開され、黒瀬は強い意思で田中社長に告げる。 「それは良かった。黒瀬くんなら大丈夫だと思っていたよ」 銀次は赤坂から書類を受け取ると、一瞥してから黒瀬へ手渡した。 黒瀬は契約書に書かれていた内容を確認する。 「え?」 拍子抜けしたような声が出た。 それもその筈、代表取締役の名前の欄には、『田中銀次』『九十九院トキ』と連名されていたからだ。 そして、新しい事務所名は『トワイライト』──。