學は私の横に座った

肩と肩がぶつかりそうな距離


…てか、近いんですけどー!


実は…ずっとこの病院にいるから
男の子と面識が少ないんだよね…

だから、なんの話をしたらいいのか
わかんないし…

學って近くで見るともっとイケメン

茶色い髪の毛はすごいサラサラしていて
左耳にはピアスをつけている

二重のぱっちりとした目に、綺麗な鼻
薄いピンク色の唇

それに…とっても肌が白い

こんなイケメンがこの世界にいるなんて
神様は不公平だな

「あの…」

勇気を振り絞って声をかけると

「ん?」とこっちに顔を向けた

その仕草がなんとも色っぽくて
思わず見とれていると

「なに?俺の事好きになったの?」

「なっ…ち、違う!」

更に顔を近づけてくるから
顔が赤くなるのが自分でもわかった

「ち…」

「ち?」

「ち…近いんだってば!」

「おわっ!」

思いっ切り學の肩を押した