君にサヨナラ

「見て見てー!ママとパパの結婚指輪!」

『南乃花が作ってくれたのかー!』

「うん!」

『南乃花は本当に優しい子ね』

私がお父さんとお母さんにぐちゃぐちゃに
潰れたシロツメクサを渡していた

幼いながら一生懸命作ったんだろう…

「南乃花ね、大きくなったらお花屋さん
開くんだ!それでね!たーっくさんの
人にお花をプレゼントするのっ!」

『それは楽しみだな〜』

「ママとパパにもちゃんとあげるから
心配しないで大丈夫!」

『ハハハッ、ありがとう南乃花』

家族3人で楽しそうに笑う姿が
そこにはあった

でも、

パッと暗くなって

スポットライトで照らされたみたいに

お父さんが横たわるベッドが現れた

『お父さんっ!…目を開けてよ…!』

必死に呼びかけるお母さん

「パパ…?何してるの…?起きてよ
一緒にお花摘み行こうねって約束した
じゃん!ねぇパパ!」

ポカポカお父さんを殴る私

それを慌てて止める看護師さん

「いやぁ!パパ!……パパァァー!!」




「っ!…はぁはっ」

夢、か

久しぶりに見たこの夢…

お父さんが死んじゃった時の…