イデアルとリンネはポーカーをする。

部室だ。

「そういえば植物研究会の活動が少し低調だなあ」とイデアル。

「そういう時期なんだろ?
さ。

現実の問題を忘れて夢を編むんだ」とリンネ。

「現実の問題を忘れる、か」

とイデアル。

春の陽気でした。

「そう。
夢は究極のバーチャルリアリティだ」とリンネ。

「そういえばこの現実も夢で出来ているんだったな」
「??

シェークスピアだな。

『現実は夢のようなもので出来ている』

だったかな?」とリンネ。

春の日差しでした。ポーカーをする。

「われわれもずっと夢を編んでいたいものだ」
「それがわたしたちに出来る最良のことだしな」
「夢を編んでいるときに思うのは身体だよ」
「ああ、健康第一だよ」「そうだよなあ」