初春だ。

イデアルは眠りについていた。
寝室の灯りが落とされていた。

点滅するスマホ。
長月遥からの連絡だ。

学校が休みになり、そしてイデアルは持て余した時間をパズルゲームを解いたり、とのんびり過ごしていた。

ココアを淹れる。
温かい湯気だ。

で、イデアルは翌朝トーストした食パンと焼き立てのベーコンエッグ、トウモロコシとじゃがいものサラダを食べていた。それが美味なことを感じながら。太陽は陽を照らす。

そのアパートの庭には向日葵が植えられていた。