「だから!ね?早く呼んでよ!!」 エサを待ってる子犬みたいに 目を輝かせている夏目君が 無性に可愛く思えた。 「…玲央。」 案外スッと口から出た言葉。 「凛…!」 名前を呼ばれた玲央は 嬉しそうにまた私の名前を呼んだ。