部屋の中がやたらと暗い。


暗いと、
視界が狭まって不快だ。


床に置きっぱなしだった携帯の充電器を踏み付けて、
あまりの痛さにうずくまった。


最低。


窓の外から
ノイズみたいな
雨音が聞こえる。


静かな部屋。


舌打ちをして

扉を開ける。


向かいの部屋には

君がいるはずだ。


いちようノックをして、
さっき開けたのと同じデザインの扉を
開ける。


シンと静まる室内。



君はいない。