彼は不器用に私を甘やかす


「心配無用です。あなたの今後の生活は奏様が何不自由無く過ごせるようにご準備しております。」

『・・・・・・。』

なんてゆう詐欺?てゆうか誰?タチバナ カナデって。何者?
聞いたことないんですけど。


「奏様からの伝言で、静香様の遺書の一部を預かっている、と」

『え・・・。』


静香?静香は母の名前だ。
なんで母の名前がこの人から出てくるんだ?



「それを渡したいので一度屋敷にお越しください。」

『なるほど・・・?』


確かにそれなら行かなきゃいけない。
母の遺書は確かに気になる。
病院から引き上げる時とお葬式が終わった後に病室と家中のありとあらゆるものをひっくり返す勢いで探したけど遺書は出て来なかった。

病室を散らかした時看護師さんにはちょっと怒られた。