すると、私の答えを聞いたウォルマーは真剣なトーンで信じられない言葉を言い放った。
『実は今、シドの拳銃に入ってる魔法石のオーラが本部の地図から消えてさ。壊れたか、エネルギーを使い切ったんじゃないかって思って連絡したんだよ』
「えっ…!!」
ひゅっ、と心臓を握られた気がした。
言葉を失う私と、青ざめるランディ。2人の考えていることは同じだ。
シドが、武器を無くした…?
「そ、それって、すごく危険なんじゃ…!」
『あぁ、前にもあったんだよ。アイツ、常に戦地にいるからさ。弾が切れるまで銃を酷使して、挙げ句の果てにぶっ壊すから…』
その瞬間。私の脳裏に、雪に埋もれるように血だらけで倒れていたシドの姿が蘇る。
修道院近くの森で彼に初めて会った時。シドは拳銃の魔法石が切れたせいでスティグマにボロボロにやられていた。いつ死んでもおかしくないほどに。
青白い彼の顔を思い出した瞬間、ぞくり、と血の気が引く。
(まさか、また…!!)
「あの…っ!!魔法石って、どうやっても元に戻らないんでしょうか…!」
『んん…。一度力を失った魔法石は石コロ同然だからね。また使えるようにするには、拳銃ごと替えるしか道はないよ』



