「まるであたしたちが亡霊のようなのよ。

存在さえ認められず影が薄い。

そ。

たしかにあたしは酔ってる。

過去からの亡霊に」とナジカ。

あたしはナジカに励ましの声を送るべきか迷った。

「ナジカ?

あなたらしくない。
常に我々、逆境を乗り越えてきたではないか?」
とあたし。

「ほっといてよ」とナジカ。