ここで従わなかったら、大変な目に遭うことは、想像に難くない。 FUJITAの意に沿わないことなんて出来るわけがない。 FUJITA本社に勤めている親戚もいるし、迷惑を掛けるかもしれない。もしかしたら自分の勤めている会社だって、潰されるかも。 愛里はスマートフォンをポケットから取り出すと、郡山の見ている目の前で、アプリを起動。新しい友達の欄に表示されている「藤田尚貴」という名前をタップした。 消さなきゃ。