「うちにあるバーってなに!?」
「バーカウンターあるんですよ」

 たしかにこの人の家にならありそう。
 異性の家に呼ばれるいかがわしさよりも、興味の方が上回る。

「行ってみたい」
 愛里は思わず、そう答えていた。

「いいですよ」
 にっこりと、微笑み返してくれる。