「とりあえず、全員揃ったし、まず乾杯しよう乾杯!」 はなやんがそう取り仕切り、付き人の件は完全に無かったこととして葬り去られた。 乾杯の後は今日の本の売れ行きや、最近の創作状況や近況報告を互いにし合った。そして話題は、将来の展望など濃くなっていくのだ。 「エリンギはプロになりたいんだよね?」 「うん。私は、漫画で生きていくつもりだから」 愛里ははっきりとそう言って頷く。