尚貴は「すみません、過保護なんですよねウチ」なんて小さなため息をつく。
過保護がどうとかいう話ではないのだが、彼にとってはそれだけの認識らしく、出かけるときは帰宅時間を言いなさいだなんて言うしこの歳にもなって恥ずかしいです~とか過保護トークを盛り上げようとし始めるし、少しは近づいたけどまだまだ程遠いズレっぷりをどうしたらよいものかと愛里が悩んでいると、また扉が開いて「お待たせ~」とコミケ仲間達が入ってきた。ああこれもう無理だ。完全にタイミングを逃したので諦めがついた。
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