そんな二人に対し尚貴が照れたように呻く。

「うう……、オカマとかじゃないんですっ」

「「は!?」」

「男だけど少女漫画が好きなだけです~」

 もじもじと髪の毛をいじる尚貴。

「そっちじゃねえよ!」

「えっ」

「ああっ、すみません、つい」

 思わず吠えてしまったはなやんが平身低頭して謝る。愛里はもう我慢できず吹き出した。

「あはははっ、なおさん、違うんです。そっちじゃなくて」