(……そういう、ことですか? でも、でも、私、もう自信ないです……)
つまり、
社長は疑っているのだ。
郡山が、愛里を尚貴と直接会わせないようにしているのではないか? と。
愛里が、打ち消してしまった可能性を、丸井社長はまだ信じている。
そう、なの、かな……?
愛里は必死に考える。
たしかに、それは十分考えられる。
自惚れないよう、傷付かないよう、勝手に排除しようとしていたけれど……だって郡山さんは、手切れ金を渡してきた人なのだ。
本当は、なおさんは……?
やっぱり、私に会いたいと、思ってくれているのだろうか。



