「あっはは、かーわいいねえ! ねじねじロボット一号はどうしたの?」 パートの村田さんが弁当をつつきながら訊ねてきた。 「それはどっかに落っことしちゃったみたいで」 一号はキーホルダーとして鞄に付けていたのだが、気付いたら針金部分がちぎれてなくなっていた。蝶ナットがぴょこんぴょこんと耳みたいになっていてかわいくて結構気に入っていたが、まあ材料はいくらでもあるし、また作ればいいし、別に悲しくはなかった。