私は電柱から街を見下ろしていた
ここは私の仕事場でもあり舞台でもある
みんなに奇跡を見せるための舞台
私は今日警部と屋敷に予告状を送った
"月が満ちる頃、黒き石を頂く 怪盗ブルースター"
今日はいつもより月が輝いて見える
さてショータイムとでも行こうか
屋敷を除くと警備員の人が数人立っていた

「こんなことしても無駄なんだけどなぁ」
「お前だれっ‥‥くはっ‥‥」
「ちょっと騒がれちゃ困っちゃうな」
「まさかお前は‥‥」
「そっ!怪盗ブルースター参上!」

私は警備員が気絶したのを確認して
一瞬で警備員の服に着替えた
そして警部の元へ走る
もちろん偽の情報を流すためにね
警部が居る部屋はより一層警備が厳しい

「怪盗ブルースターが現れました!東廊下のE31です!」
「‥‥(何かに気づいた)今すぐ向かえ!」
「分かりました!E31へ向かうぞ!」

警備員はみんなE31へ向かった
警部は1歩も動こうとしない

「お前がブルースターだということはバレている」
「ありゃまぁやっぱりや警部さんの目はごまかせないか」
「お前はもうこれでおしまいだな」
「どうしてそう思うの?」
「警備員をここに連れ戻すからさ」
「無理だと思うけどなぁ」

私は爪を触りながら警部を見て言った
それと同時に警部の通信機のノイズが聞こえた

「罠にかかりました!動けません!」
「なんだと!ほかの警備員は!」
「こっちもダメです‥‥ベトベトで粘着力が凄いです」
「警備員たちに何をしたんだ!」
「何ってただの罠だよ?少し粘着力のすごい罠」

私はバク転をして近くの屋敷の窓に乗った
そして私は手に持っているものを警部に見せた

「お前‥‥いつの間に!」
「いやぁこれはたまたまね?警備員のひとりが持ってたの」
「なに!」
「そういうことで私帰るから。次も楽しみにしてるね」

そう言って私は水風船を足元にに投げた
そのあと高い炎を上げてそのうちに逃げた
なかなかいい戦いだったわよ警部
私は少し微笑みながら屋根を移動する
黒き石の反射が街を照らしていく
今日のお仕事完了っと