「それで放火した犯人は分かったのか?」


「いや、警察としてはまだ目星はついてない。」


昴の家で夕飯を食べ、美乃里と蛍には先に部屋に戻ってもらった後。


俺、昴、春樹、優希、琉貴はリビングで話し合う。


内容は昨日の事件とこれからのこと。


昨日、蛍の家が放火された。


不幸中の幸いと言っていいのか、蛍自信はちょうど俺の家にいたから助かった。


ただ、他の物は全て燃えてしまい昨日から蛍は昴と美乃里と一緒に暮らしている。


犯人はまだ捕まってもないし、さっき優希が言ったように目星もついてないらしい。


もうわかっていると思うが優希は警察官だ。


俺の仕事の依頼主になったりもする。


「つーか優希は目星ついてないって言ってたけど犯人って愛澤姫華じゃないの?」


不思議そうに春樹が突っ込む。


まぁ十中八九犯行を考えたのは愛澤姫華だと思うが。


「実行犯は愛澤じゃない可能性の方が高い。」