「は?」
「桜龍の倉庫であんまり現姫と接触しなかった。」
「へ〜まぁ盗聴器仕掛けられてるよりはいいんじゃない?」
「まぁな。あとたぶん桜龍はまだ蛍のこと信じてる。」
「…それはまた勘?」
「幹部以上は勘だな。下っ端については幹部候補の悠真ってやつから聞いた。ていうか蛍を守ってくれって頼まれた。」
「は?じゃあなんで一ノ瀬さんは桜龍追い出されたんだ?」
「悠真たちはまだ幹部以上のことも信じているらしい。幹部以上はその場の雰囲気とかでカッとなった…とか。」
「あーなるほど…」
そのとき「ただいま〜」と玄関から声が聞こえた。
「んじゃ、この話はここまで。蛍にはまだ桜龍が蛍のこと信じていること言うなよ。」
「分かってるよ。」
昴はそのままイスから立ち美乃里の元へ行く。
俺もそれに付いて蛍の元へ行く。
2人の後ろでは優希と春樹が両手いっぱいに荷物を持っていた。