最後にそう言って俺は懐かしい桜龍の倉庫を出た。
そのまま歩いて昴の家へ向かう。
昴に呼び出された訳ではないが今日集まることは本当だ。
ガチャっと昴の家の玄関を開ける。
玄関には男物の靴が一足だけ。
その隣に俺も靴を脱ぎフローリングの床を真っ直ぐに進む。
進みながら念のためにポケットや襟の後ろなどいろいろ調べるが何かある感触は無い。
まぁ結局、愛澤姫華と接触する機会は最初の一回だけだったしそのときに盗聴器は仕掛けられてなかったんだから今日はないか。
ただ明日以降も仕掛けられる可能性はあるし注意しとくか。
「おっ透来たな。」
「悪りぃ、少し遅くなった。」
「大丈夫だよ。まだ美乃里たちも帰ってきてないし。」
「あいつらどっか行ってんのか?」
「あぁ、買い物行ってる。それで透、制服着替えないでいいの?」
「あーとりあえず着替えてくるかな。」
「じゃあ、洋間使っていいよ。」


