「俺、そろそろ帰ろうかと思うんだけど。」
「えぇ〜透くん帰っちゃうのぉ。姫華まだ全然お話しできてないのにぃ」
「あー悪いな。ちょっと昴に呼ばれたんだ。」
本当は呼ばれてないけど。
「じゃあ透これから学校戻るの?」
「いや、もう家に帰ってるらしい。なんか話しあるから今から昴んち行くわ。」
「あ、もしかしてぇ…」
「姫華、どうした?」
なぜか小刻みに震えだした愛澤に横にいた黒崎が聞く。
俺早く帰りたいんだけど…
「えっとね…話ってぇほ、蛍ちゃん…のことかなぁって…」
愛澤が蛍の名前を出すとその場の空気が重たくなる。
「…なんでそう思った?」
俺は一応聞いてみた。
「透くんってぇ、蛍ちゃんとぉ仲良いよねぇ。で、姫華たちとも仲良いでしょう?」
「まぁ、そうだな。」
「透くんはぁ転校生だから知らなかったかもしれないんだけどぉあの子実は桜龍のぉ元姫なんだよぉ?」


