「黒崎、俺、下に行ってきてもいいか?」
「あぁいいぞ。」
「えぇ姫華もっと透くんと話したいなぁ」
俺が黒崎に聞くと待ってましたと言わんばかりに愛澤も言う。
「透、姫華も一緒にいいか?」
黒崎が言うと今度は俺を見る愛澤。
本人は一応上目遣いでお願いしているつもりなんだろう。
俺には新たな顔芸をしているようにしか見えない。
しかも別に面白くもなんともない。
「悪いけど今日は悠馬たちと話す約束してるんだ。ごめんな、愛澤。また一緒に話そう。」
俺はなるべく申し訳なさそうな表情を作った。
「えぇ〜」
「姫華、今日は許してくれ。な?」
俺は愛澤に近づき頭を撫で目線を合わせて愛澤の名前を呼ぶ。
気持ち悪くて仕方なかったが必死で我慢した。
「絶対また話してね?」
愛澤は納得したらしく頰を染めたまま頷いた。
「あぁ、また今度な。じゃ、俺は下行ってくるな。」


